匿名化
Moneroのレポートについて半ば趣味で書いていたのですが、ほぼほぼ2020年に書き上げて、2021年のどこかで発表などできればと思っていたのですが、思ったよりも仕事が忙しくお蔵入りになっていました。このままだと日の目を見ることがなさそうなので、github…
前回はLWWのLSAGについて記事を書きました。こちらの知識を元にして、MLSAGはどのようなものかをこの記事では述べていきます。 MLSAGはRingCTの導入時にMultilayered Linkable Spontaneous Anonymous Group signaturesとして提唱された署名方法です。 元論文…
MoneroのRing Confidential Transactionによって利用された技術にMLSAGがありますが、元となった技術としてLWWのLSAG(Linkable Spontaneous Anonymous Group)があります。これはAdam Backが修正を加えることでRingCT利用可能だと伝えたものです。 MLSAGにつ…
2018年の Journal of Network and Computer Applicationsに掲載されたブロックチェーン上のプライバシー技術のサーベイ論文について読みました。A survey on privacy protection in blockchain system 以下は読書メモです。 概要 論文のゴールは、ブロックチ…
Moneroにはステルスアドレスという受取人を秘匿する技術と、送金者を秘匿するリング署名技術が利用されています。しかしながら、ステルスアドレスは送金者のアドレスを秘匿化する仕組みになっています。ここでさらに送金者を秘匿するリング署名が必要な理由…
liquid(elements)やMoneroにおいてはConfidential Transactions(コンフィデンシャルトランザクション)と呼ばれる技術が使われています。(MoneroはRing Confidential Transactionsと呼ばれる応用手法にしています) Confidential Transactionsはblockstream…