2018-01-01から1年間の記事一覧
「池の水ぜんぶ抜く」的な企画です。 NEMの内部データベースはH2dbというRDBでできていて、MySQLやOracleと同じようなRDB(リレーショナルデータベース)で格納されています。NEMはJavaで書かれていて、データベースもRDBなので、コードや内部データベースを…
EthereumのStateについて、EthereumのYellow Paperとgo-ethereumのコードを参照しつつ書いた記事になります。 Ethereumはトランザクションによって更新される状態(state)を保持するマシン stateとはethereum世界における状態のこと world state acccount s…
RustベースのEthereumクライアントでparityが提供されています。 色々と便利な機能があり、stateを保存するオプション仕様を検証してみます。 stateとは stateを捨てるpruning 全てのブロックのstateを保持するpruning=archiveモード state保持期間を指定で…
ブロックチェーンのユースケース、特に不特定多数が参加するパブリックチェーンでのユースケースとして、「通報」という切り口はあるのではないかと最近思ったのでまとめです。 ブロックチェーンというのは大雑把に言ってしまえば、皆でデータを共有する仕組…
EthereumのYellowPaperを元に、Ethereum独自のRLPエンコーディングについて実験してみました。 RLPエンコーディングとは 5つのエンコードパターン バイト配列の場合 バイト配列でない場合 実験に用いたコード バイト配列をRLPエンコーディングする場合 1. バ…
お世話になっております。立て込んでいてなかなか更新できなかったのですがブログ以外ではそこそこ活動していました。 お茶をにごすという訳ではないですが、最近の活動というタイトルでブログを更新してみます。 「ブロックチェーンサービスのセキュリティ…
知人からホットウォレットとコールドウォレットを見分ける方法がないかと聞かれました。 正直なところ、完璧に見分ける術は思い当たらないのですが、あたりをつけてみる方法を考えてみます。 話題になったきっかけ - Zaif取引所のホットウォレットからコール…
セキュリティトークンが盛り上がっていますが、今月「ERC-1400: Security Token Standard」としての提案がEthereum Improvement Proposal上で行われました。なお、この提案はFinalizeされていないため、ERCではなくEIP1400になります。 また、EIP1400は議論…
前回に続いて相変わらずEthereumのYellowPaperを読んで得た仕様をまとめます。 読んでいるYellowPaperのバージョンは「BYZANTIUM VERSION e94ebda - 2018-06-05」です。 今回は「8. Message Call」についてです。特に指定がない場合は、8章からの引用と考え…
Ethereum Ethereum界隈はPlasma、Sharding、PoSと騒がしいですが、このタイミングで逆行してYellow Paperを精読しています笑 White Paperが概念とするなら、Yellow Paperは実装の仕様書に当たります。Ethereumでは相当細かく定義されており、詳細仕様書に近…
近況報告ばかりですが、catabiraという会社を8月から共同創業しました。 名前は「鎖かたびら」からとってきており、ブロックチェーンに特化した事業をやる予定です。「Security & Analytics Platform for Blockchain Businesses」を掲げてプロダクトを開発し…
8月17日、ブロックチェーンサービスのセキュリティを考える、と題して発表してきました。 企画時は、Neutrinoのコミュニティマネージャーとは30人くらい来たら良いねと話していましたが、ふたを開けると最大時で120人ほどの申し込みがあり、急遽枠を増やして…
Bitcoinはサイファーパンクの活動の歴史と深い関係があります。 サイファーパンク (cypherpunk)とは、社会や政治を変化させる手段として強力な暗号技術の広範囲な利用を推進する活動家である。 サイファーパンク - wikipediaより サイファーパンクの思想を理…
前回、Etherdelta(DEX)のコントラクトをropstenネットワークにデプロイを試しました。 今回はデプロイ済のコントラクトのメソッドを呼び出して動かしてみます。 www.blockchainengineer.tokyo この記事では、 macOS High Sierra 10.13.4 node.js:v9.4.0 web3…
Blockchain EXE様とConsenSys様が共催のuPortを使うハッカソンにでるという事で、EthereumのKYCツールであるuPortを利用してみます。 uPortの仕組みはこちらのブログが詳しいです。 zoom-blc.com ざっくりいうと、ETHアドレスに名前や電話番号などの付帯情報…
株式会社インプレス様より、「徹底理解 ブロックチェーン ゼロから着実にわかる次世代技術の原則」(原題:「Blockchain Basics: Anon-Technical Introduction in 25 Steps」著:Daniel Drescher)をご恵贈いただきました。 原著は「Banking」や「Storage & …
暗号通貨サービスのセキュリティ検討に利用できる基準 CryptoCurrency Security Standard(CCSS)という暗号通貨セキュリティ基準があります。 こちらはCryptoCurrency Certification Consortium(C4)という非営利団体が提案した基準で、暗号通貨取引所やWallet…
Litecoinのノード環境構築を構築します。 LitecoinはBitcoinと比べるとトランザクション量がそれほど多くなく、かつプロトコルがBitcoinとほぼ同じなので、Bitcoin系のテストをするのに手軽にやりやすいと思います。 環境 macOS High Sierra 10.13.4 Docker …
ERC20のトークンを交換できるDEXであるEtherdeltaについて、ropstenネットワークにデプロイして遊んでみます。 他のチェーンを触ることが多く、Ethereumからしばらく離れてしまっていたので手触り感を掴んでおく趣旨です。 この記事では、macOS High Sierra …
6月1日よりフリーランスになりました。ブログでもご挨拶をさせていただきたく。 これまで何をしてきたか 僕自身を少し自己紹介させてもらうと、アプリサイドでエンジニアを5年くらいやった後、機械学習などに寄り道していたところ、2017年5月頃からブロック…
ERC20トークンは送金(transfer / transferFrom関数が呼ばれる)とevent Transferによってログが発行されます。ログは、Bloomフィルタという構造で格納され、ブロックチェーン自体には刻まれませんが、トランザクションを受け取った相手から受領するTransact…
Mythrilとは Mythrilでチェックできるコントラクトの問題について batchTransferのオーバーフロー問題について batchTransferを解析してみる MythrilのDockerイメージ作成 問題のあったコントラクトを取得 コンテナを起動してMythrilを実行 分析結果を確認す…
暗号通貨の価格や市場規模を見れるcoinmarketcapデータを取得して可視化するレポジトリが公開されていたので使ってみます。 この記事は以下の元記事にそって実施してみたものになります。 medium.com 事前準備 事前準備として、dockerとdocker swarmをインス…
前の記事を書いた10月の時と比べて、「ブロックチェーンエンジニア」という職種が徐々にメジャーになってきたように感じます。 仮想通貨が2017年11月頃から急騰し、取引所ビジネスの利益率が高いということも広まりました。それに伴って、金融庁の仮想通貨交…
3月29日、「Ethereum Community Fund」創設発表イベントが東京で行われました。 Ethereum Community Fundとは、Ethereumのインフラ整備やDappsの普及のためのファンドとのことです。 イーサリアムを支援する6つのプロジェクト——Cosmos、OmiseGO、Golem、Make…
最近、ブロックチェーンエンジニアを目指すためにどのようなスキルセットを身につければ良いかや、初心者向けの技術書執筆の話などを頂くことが増えてきました。 ブロックチェーン業界で働くという事に興味をもつエンジニアの方が増えてきたように感じます。…
仮想通貨取引所のセキュリティが非常に話題になっています。 仮想通貨は中央管理者のいないシステムのため、一度盗まれると取り返しがききません。フォークを話し合って決めた後でさえ、ハードフォークの場合、ハッキング自体を受け入れる世界線としてチェー…
「日本発ブロックチェーンTechコミュニティ」であるBlockchain EXE様に寄稿させていただきました。 blockchainexe.com 内容はERC721の話になります。