丸の内で働くブロックチェーンエンジニアのブログ

丸の内やその他でフリーのブロックチェーンエンジニアとして働いています。勉強している技術情報やニュースを紹介します。

Blockchain Intelligence Groupのビジネスはかなり将来性があるもしれない

昨日、ビットコインが原因で組織犯罪が増えているというニュースを見ました。

組織犯罪急増の原因はビットコイン オーストラリア当局 - Sputnik 日本

ビットコインが原因になっているかはわかりませんが、ビットコインがまま犯罪で使われることは事実です。さて、仮想通貨は現金と比べて不正に使われるリスクが高いのでしょうか。ブロックチェーンは分散型台帳で透明性が高いので、取引情報については、各仮想通貨のエクスプローラー(台帳)でみることができます。どのアドレスからどのアドレスに仮想通貨が移動したかを見ることができます。

ビットコインのエクスプローラー:Bitcoin Block Explorer - Blockchain

 

例えば、下の図は大手取引所Poloniexについてイーサリアムのコールドウォレットの取引を可視化したものです。イーサリアムのエクスプローラEtherscanの取引情報からデータを取得して、Cytoscapeで可視化しました。

ざっと見たところ、真ん中にある大きな円がコールドウォレットのアドレス、左側にある小さな点が顧客のアドレス、右側がホットウォレットのアドレスでした。

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仮想通貨の取引はブロックチェーン上で改ざんがほとんど不可能です。そのため、このように取引履歴を追うことは可能であり、不正な取引、マネーロンダリングの兆候も追っていく手がかりはあると考えられます。

 

ただ、アドレス固有の情報を取得していかなければ反社会的なアドレスかどうかなどを判断することができません。そのアドレス情報を収集して、不正な取引を検出している会社がありました。Blockchain Intelligence Groupという会社です。

  • アメリカ当局と連携しているらしく、不正なアドレス情報を収集している
  • アドレスについては格付けを行なっており、不正なアドレスの兆候が見えたアドレスは格付けを行なっている
  • アドレスが使われた国や地域を独自アルゴリズムで検出し、格付けに活用している

と、不正なアドレスの兆候をずっと収集している会社になります。アドレス情報を収集して分析することでマネーロンダリングの兆候なども検出する…ブロックチェーンに即したビジネスを行なっていると感じます。

 

おそらく、ビットコインをはじめとした仮想通貨市場の広がりに乗って不正な取引を検出するというニーズは大きく広がっていくでしょう。ここに先駆けて取り組んでいるBlockchain Intelligence Groupのビジネスは将来性も社会的意義も大きそうです。

 

ブロックチェーン上の情報は膨らんでいくので、収集した情報でネットワーク分析をするといった分析エンジニアのニーズも広がるだろうなと思います。