SaaSベンチャーで働くエンタープライズ部長のブログ

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ブロックチェーンエンジニアは実際どのくらい必要とされているかを求人要件から考えてみる(2018年春版)

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前の記事を書いた10月の時と比べて、「ブロックチェーンエンジニア」という職種が徐々にメジャーになってきたように感じます。

仮想通貨が2017年11月頃から急騰し、取引所ビジネスの利益率が高いということも広まりました。それに伴って、金融庁の仮想通貨交換業登録も100社以上申請待ちという概況になってきたように思います。私自身も「ブロックチェーンエンジニア」としてイベントなどに呼ばれる機会や、ブログ経由で問い合わせをいただくようになってきました。

前回は

変化が早い業界なので、半年後にはまた変わっているかもしれません。。

と締めました。ちょうど半年経った今において、募集要項がどう変化して採用トレンドがどのようになっているか、またどのようなブロックチェーンエンジニアが求められていきそうかをまとめてみたいと思います。

※この記事はあくまで業界全体に対する一意見です。

前回の記事

前回は、以下3つに募集されている企業を分けた上で、まだフルスタックエンジニアとしての色が強いというように書きました。

1. 仮想通貨取引所
2. ICOエンジニア
3. 新規事業・コンサル

www.blockchainengineer.tokyo

取引所求人に引き続き、ブロックチェーン新規事業ポジションの求人が増加した様子

前回同様、転職サイトからブロックチェーンエンジニアの募集要件を調査しました。 半年前に求人を探した際は、取引所の求人がほとんどを占めていたように思います。現在は取引所運営に加えて、新規事業の開発がかなり増えてきました。特に、WEBに限らない業界でブロックチェーンを利用したサービス開発を検討している様子が伺えます。

前回とほぼ同等のカテゴリ毎に求人をまとめてみます。順不同、完全に網羅はできていません。

  • 取引所
募集企業 業務内容 必須要件
QUOINE QUOINEプラットフォームの、ブロックチェーンに関わるバックエンドシステムの開発を担当して頂きます。
ビットコインブロックチェーンだけでなく、イーサリアム等、仮想通貨全般に対する知識を持つ方を募集致します。
ビットコインプロトコルに関する知識・理解
■英語でのコミュニケーション能力
CryptoCurrency
Consulting
(DMMグループ)
⾃社開発のFinTechサービスの開発、システムリニューアルに向け、新規開発がメインとなります。

■⾦融系の社内業務管理サービスの開発(詳細設計〜プログラミング〜テスト)
ブロックチェーンの技術を利⽤した開発
LAMPlinuxapache,nginx,mysqlphp)環境開発経験1年以上
■J2SDK/J2EE開発経験
■HTML/JavaScriptCSS開発経験1年以上
github利⽤経験
GMOコイン ・仮想通貨の取引システム、その他システム全般の設計・開発・運用業務
Javaでのサーバーサイド開発・運用
・仮想通貨、ブロックチェーン技術、セキュリティの調査・研究
Javaでの開発実務経験3年以上
・マルチスレッド・プログラミングの経験
・英語でのコミュニケーション
ビットバンク ・主に暗号通貨の入出金、管理手法の開発
・暗号通貨の入出金の障害対応
ブロックチェーンを応用したサービスの開発
・自社サービス開発
・仮想通貨の入出金開発
ブロックチェーンが好き
・コンセンサスアルゴリズムが好き
・仮想通貨のマイナーの気持ちがわかる
募集企業 業務内容 必須要件
SBI CapitalBase ICOプラットフォームにおけるブロックチェーン・仮想通貨関連システムの設計、開発、テスト、運用
・ERC20に準拠したEthereumのトークンの設計、開発、テスト、運用
・スマートコントラクトのセキュリティ対応
・Bitcoin、Ethereum等のオープンブロックチェーン基盤を用いたアプリケーション、トークン開発
・Bitcoin、Ethereum等のオープンブロックチェーン基盤の調査、研究
・Hyperledger、Corda等のエンタープライズ向けブロックチェーン基盤の調査、研究
・クライアントへのICOトークンの技術的開設、プリセールス
・Bitcoin、Ethereumのソースコードを理解でき、他者へ説明可能な方
・Bitcoin、Ethereumのノードの運営経験がありトランザクションデータの分析が可能な方
・Bitcoin、Ethereumのウォレットの管理(鍵管理)のノウハウ、スキルを有している方
・Bitcoin、Ethereumのセキュリティ対策に関してノウハウ、スキルを有している方
・Ethereumのスマートコントラクト開発の実務経験のある方
・ERC20に準拠したトークン発行経験のある方
  • 新規事業、コンサル

カッコ内は業態

募集企業 業務内容 必須要件
Nayuta
(WEB)
・2ndレイヤーのプロトコル開発
・2ndレイヤーを活用したアプリケーション開発
記載なし
コンセンサス・ベイス
(コンサル)
BitcoinやEthereumなどブロックチェーン技術に関わるプログラミング、設計、ドキュメント作成とその関連業務。 ・プログラミングの実務経験3年以上
・基本的なブロックチェーン技術に関する知識
Unix系OS(Linux等)や、サーバ構築の実務経験
Gunosy
(WEB)
・仮想通貨やブロックチェーン領域におけるナレッジを蓄積するため、勉強会 blockchain.tokyo を主催したり、Gunosyブロックチェーンブログの執筆、またはチーム内で知識の共有会を行う
・少人数チームで、DApps等のブロックチェーン領域の研究開発、マイニング、クライアントやサーバサイド開発、インフラ、データ分析、機械学習など、各メンバーが領域を横断してサービス開発に携わる
・これまでGunosyが培ってきた数値ベースの改善手法を元に定量的にサービスを成長させる
・仮想通貨やブロックチェーン技術への興味・関心
スマートフォンアプリかWebサービスの開発プロジェクト参加経験
ソフトバンク
(通信)
フロントからバックエンド、既存技術からブロックチェーン等の新規技術、エンジニアからプロジェクトマネージャーというように多種多様な人材を探しておりますので、閲覧いただいた方それぞれに合ったポジションをコミュニケーションの中でご案内できればと思いますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
・サーバ・クラウド・音声・セキュリティ分野に関するサービス企画・開発、顧客向けフロントSE、運用経験
・サーバ/Linux OSに関する基本的な知識
Oracle DatabaseやPostgreSQLMySQLなどのRDB構築および運用経験
Oracle Databaseの性能分析やデータ移行経験
・Webアプリケーション開発に関わる技術(HTML/CSSJavaScript
・プログラミング経験、オープンソースの利用経験
シアトルコンサルティング
SIer
ブロックチェーン関連サービスの開発業務に携わって頂きます ビットコインプロトコルに関する知識・理解
・金融系システム開発のご経験(言語不問)
ビットフライヤー
(取引所)
今回の募集では、独自のブロックチェーン関連サービスの研究開発業務を担当いただきます。

コンピュータサイエンスアルゴリズム、数学の専門的な知識
ビットコインプロトコルに関する知識・理解
・並行/非同期処理プログラミングに関する高度な知識
・Bitcoin に関する一定の知識
ジャパンインベスターパートナーズ
(不動産)
新規事業のブロックチェーン関連サービスシステム開発全般をお願いします。事業企画から要件定義・設計、開発、テストに至る全ての開発工程を担当していただきます。
■仮想通貨の取引システム、その他システム全般の設計・開発・運用業務
Javaでのサーバーサイド開発・運用
■仮想通貨、ブロックチェーン技術、セキュリティの調査・研究
■webシステム開発の経験
PHPRubyJAVAなどを用いたWebシステムの設計・開発経験
クーガー
(WEB)
ブロックチェーンを活用したスマートコントラクトの開発
ブロックチェーン関連のインフラ構築
■EthereumやBitcoinなど、ブロックチェーンでの開発経験
ブロックチェーンに造詣が深い方
■英語資料の内容が理解できる方
Zenport
(物流)
ブロックチェーン(Hyperledger, またはEthereum)を用いた、サプライチェーン基盤の開発
React/Redux, ES6, Node.JS, Golang, Docker
Speee
(WEB)
2018年初夏に実証実験を開始する予定で、Datachainの基盤を共に作っていける仲間を探しています。

今回募集するのは、Datachain根幹となる部分の実装を一緒に創り上げてくれるエンジニアです。
・計算機科学、数学の分野を大学で専攻、研究されていた方、もしくはそれに準ずる経験がある方
・高負荷なトラフィックが発生するサービスの設計、開発、運用を行った経験
・Go, C/C++, Scala, Java 等の言語に精通している方
GameWith
(メディア・ゲーム)
ブロックチェーンを活用した新サービスの研究を担当していただきます。
ブロックチェーン関連の新サービスが立ち上がる際は、リードエンジニアとして開発を牽引していただきます。
・仮想通貨・ブロックチェーンへの興味
WEBサービスの開発経験
・プログラミング実務3年以上
メルカリ/メルペイ
(WEB)
・メルペイ社の手掛ける新決済・金融サービスの企画・開発
・新時代の金融決済系の新規事業に対する情熱
・メルカリグループが掲げるミッションへの共感
・テクノロジーによって社会とお客さまに価値を提供することに関する強い興味関心
LINE
(WEB)
・次世代ブロックチェーンネットワークを用いたdAppサービスプラットフォームの開発・運用。
・LINEのdAppサービスプラットフォームを用いたサービス開発または開発支援。
ブロックチェーンを用いたサービス開発に興味がある方
ブロックチェーンベースのサービス開発/運用経験は問いません)
・コンシューマ向けサービス関連開発経験
コンピュータサイエンスアルゴリズム、数学の専門的な知識
・並行/非同期処理プログラミングに関する高度な知識
・分散システムに関する高度な知識

上記のように並べると、半年前と比べてかなり求人が増えた印象があります。特に、必須要件で「Bitcoin」や「Ethereum」プロトコルに関する知識という項目が増加しています。

取引所は相変わらず求人がありますし、DMM Bitcoinの参入などで採用も増えています。WEB業界はもちろんですが不動産や物流、メディアやゲームといった業界でも新規事業の検討が見えました。

前回同様「1. 仮想通貨取引所」、「2. ICOエンジニア」、「3. 新規事業・コンサル」のカテゴリに沿ってそれぞれ見ていきます。

1. 仮想通貨取引所 -取引所のブロックチェーンエンジニアは「入出金の専門家」になっていくか

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取引所のエンジニア=ブロックチェーンエンジニアではなく、ブロックチェーン周りのインターフェースは専門の少数チームで対応すれば事足りるのではという事は以前書きました。この考えはあまり変わっていません。

昨年は、考えられる業務について以下のように記載しました。

取引データ、会計データとブロックチェーンとの同期
新しい仮想通貨を取り扱う際のノード立て、検証、ブロックチェーンとシステムの連携部開発

これに加えて、セキュリティに関する項目が業務上必要とされると思います。仮想通貨交換業においてかなりボリューミィなガイドラインが規定されており、その中にはセキュリティや分別管理といった項目が書かれています。

金融庁の仮想通貨業に関するページ

国内の仮想通貨交換所で大きな事件があったという社会的情勢から、取引所はこれまで以上に厳しい目でチェックがされると思われます。なお、ここでいうセキュリティというのは技術だけに限らず業務上のセキュリティも含みます。

jp.reuters.com

特に、取引所を新規で立ち上げる場合(2018年もかなり増えると思います)、セキュリティや内部統制検討などのシチュエーションにも否応無く関わることになると思います。これらの領域は金融機関出身などの専門家が主に担当するとは思いますが、金融システムの「入出金」という特性上、専門家とブロックチェーンや仮想通貨の知識をトランスファーしつつ、技術的な観点で話し合うシチュエーションが出てくるでしょう。

具体的には以下のような業務が考えられます。

・ウォレットの選定、脆弱性調査
・出金コードの脆弱性検査
・分別管理のシステム的な実装
・マルチシグの導入、権限の設定検討
・顧客アドレス生成ロジックや入出金アドレスの開発
・ホットウォレットの秘密鍵保管方法考案
・コールドウォレットの設計・開発(署名プログラムの開発など)
・コールドウォレットへの資産保管割合検討
・コールドウォレットの出金タイミング検討、出金権限の割り振り設計やログ設計
・ハードウェアウォレットの選定、導入検討    

もちろん、これらを一人でやるのではなく専門家や関係者と一緒に検討していくことになると思います。特にコールドウォレットは通貨によっては開発しづらいものもありますし、エンジニアとしての専門性が求められるでしょう。

新通貨の上場検討についてもセキュリティの観点で見ることが多くなるのではないかと思います。おそらく、技術だけでなく金融システムとしての特性上「業務設計」領域も絡んでくるはずです。セキュリティは総合芸術だ、とどなたかが仰っていました。幅広く検討事項が存在すると思います。

過去のハッキング事例などからセキュリティ強化手法を検討するといった調査もする可能性があります。

(過去記事)取引所へのハッキング事例

www.blockchainengineer.tokyo

2. ICOエンジニア-ICOプラットフォームというICO専門の求人が出現

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求人媒体から情報を取得してきているからか、スタートアップが検討することが多いICOについて、エンジニア募集はあまり見られませんでした。ただ、ICOは法規制として仮想通貨交換業者登録が必要だという見解も出てきており、登録審査をしてICOを行う…となった場合の時間やコストなどを考えると、スタートアップなどではハードルが上がっているように思います。

Tokyo Otaku Modeのオタクコインなどはハードルを乗り越えようとする例でしょう。

一方で、SBIグループのICO Platformの発表が大きなニュースとしてありました。ICOのコードをスクラッチで書くというのはまだハードルが高いため、そこを受託するためのプラットフォームということでしょう。構想としてはテックビューロのCOMSAに近いでしょうか。また、SBI自体もICOを実施する予定ですし、SBI Platform求人の業務内容を見てもかなり力を入れていく雰囲気が伺えます。

・ERC20に準拠したEthereumのトークンの設計、開発、テスト、運用
・スマートコントラクトのセキュリティ対応
・Bitcoin、Ethereum等のオープンブロックチェーン基盤を用いたアプリケーション、トークン開発
・Bitcoin、Ethereum等のオープンブロックチェーン基盤の調査、研究
・Hyperledger、Corda等のエンタープライズ向けブロックチェーン基盤の調査、研究
・クライアントへのICOトークンの技術的開設、プリセールス

また、ALISの石井CTOもMediumに投稿されていましたが、ICOを検討する際にはセキュリティ観点が非常に重要です。上記の募集項目においても「スマートコントラクトのセキュリティ対応」と入っており、この分野は今後も必要とされていくと思います。

個人的にICO自体が自動化されていく可能性はあると思っています。ただ、ICODAICOといった新たなスキームも生まれつつあり、従来型のICOだけでなく新しいスキームの検討などもまだ出てくるのではないかと考えています。

3.新規事業 - 一人多役から「ブロックチェーン関連技術」の専門人材がだんだん求められていきそう

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多岐に渡ってきたブロックチェーンを利用した事業開発

新規事業について、WEB業界はもちろんですが不動産や物流、メディアやゲームといった業界でも散見されました。様々な企業がブロックチェーンを用いたサービス開発に本腰を入れようとしている兆候だと思います。

業界だけでなく、方針としても以下5種類くらいのサービスが検討されているようです。

プライベート/コンソーシアムブロックチェーンを利用した業務の代替検討 決済サービスの開発 独自ブロックチェーンの開発業務 ブロックチェーン関連技術開発(2ndレイヤー技術など) Dapps(※完全分散とは限らない)サービスの開発

これらのサービスについて、少し前まで「プライベートブロックチェーンを利用した業務の代替」、「決済サービスの開発」という流れが大きかったような肌感があったのですが、徐々に独自ブロックチェーン新規事業やDappsといった事の検討が進んでいるように感じます。

C2C事業開発への利用も出てくるでしょうし、IoTなどとの連携を用いたサービスなども出てくると思います。

新技術を試行する研究開発的な色が濃くなるか

ここで少しシーズ側の話をします。利用できるブロックチェーン技術についても選択肢が増えてきました。Ethereum / HyperLedgerといった従来のものに加えて、2ndレイヤー、サイドチェーン、OracleRDBではない)といった技術などです。

2ndレイヤー、サイドチェーンはEthereumで言えばRaidenやPlasmaといった技術に相当しますが、まだ正式リリース前のものが多い状況です。新規事業を検討する際、事業がリリースするタイミングに出るスケジュールに合わせて技術選定するといったケースも必要になってくると思います。

www.blockchainengineer.tokyo

現時点でブロックチェーンを使ったアプリケーションは、(パブリックチェーンを利用するなら特に)スケーラビリティ解決技術やブロックチェーンに投入する「前」の改ざんを検証する仕組みなど、ブロックチェーンだけでなくインターフェース部分の技術が必要となることが出てくると思います。

そしてまだまだ新しい技術は出てくるため、キャッチアップが常に必要です。R&Dとしての色が近いと言えるかもしれません。そして、そのようなキャッチアップするためには、ブロックチェーン専任となっていくべき流れになるかと。

新規事業として本腰を入れる会社が増えてきたこと、キャッチアップするべき技術要素が増えてきたことから、専任の「ブロックチェーンエンジニア」としての役割が必要となってくるのではないかと思います。

ブロックチェーンエンジニアは、新技術をキャッチアップして試行し、コア技術の選定とMVP開発あるいはPoCくらいまで専任で実施する。プロダクトとして洗練させるのは他の開発エンジニアに任せるといった住み分けも考えられるのかもしれません。

フルスタックからブロックチェーン専門エンジニアとしての役割が増えてきたが、ブロックチェーンだけ学べば良いのかというと…

前回は、

普段はアプリケーションエンジニアとしての役割が求められるが、少しブロックチェーン技術が求められる場合があるというようなパターン

というようなことを書き(今見直したらアプリケーションエンジニアに限らないのですが)、まだフルスタックエンジニアという意見を書きました。

動向を見ると、ブロックチェーン以外のエンジニアとしての役割と、ブロックチェーンの専門性という比率が徐々に後者に寄ってきた印象があります。

しかし、個人的には「ブロックチェーン」だけ学ぶというのはあまり腹落ち感がありません。「ブロックチェーン」をきちんと学び、手を動かそうとすると、要素技術としてデータベース、ネットワーク、暗号理論、アルゴリズム、サーバーサイド、セキュリティといった知識が出てくるため、何かと総合格闘技のような種目な感覚があります。

学ぶ上ではコンピューターサイエンスの基礎知識が必要だと感じることが多くあります。前回の結論として、「すでにエンジニアとしての経験を積んでいて、ブロックチェーン知識を持った人材がしばらくは必要とされそう」と書きましたが、ここは意見として変わりません。

ただし、「ブロックチェーン知識を継続的にキャッチアップするために、コンピューターサイエンスやエンジニアリングの基礎は必要となる状況にぶつかる」という意見は追加します。

時が流れてBaaS(Blockchain as a Services)のようなものが普及し、自分でノードを立てる必要もブロックチェーンIF部分を意識する必要がなく、Solidityを仕様通りに書くような仕事も出てくるのかもしれませんが、まだ先な気がします。

変化が早い業界なので、半年後にはまた変わっていそうです。定期的にまとめていきたいと思います。

<おすすめ過去記事>

www.blockchainengineer.tokyo