新規事業開発のブログ

生成AIなどを使った新規事業開発を、職場でも個人でもやっています。これまでは新規プロダクト、エンタープライズ向け事業立ち上げなどをやってきました

添削AIアプリ「ST論文マスター」をリリースしました - ITストラテジスト試験論文対策の新しいアプローチ -

ITストラテジスト試験対策用の論文添削AIアプリ「ST論文マスター」をリリースしました。一言で言うと、3000-4000文字必要な午後2試験の論述をAIがいつでも添削してくれ、改善点を教えてくれるアプリです。

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3年ほど前に私はITストラテジスト試験に合格しました。その時、ChatGPTに論文の添削を依頼して対策したのがこちらの記録です。

ChatGPTを家庭教師にして論述模試で上位を取るまで - 新規事業開発のブログ

当時よりもGPTの性能が上がり、アプリ組み込みもしやすくなりました。そこで、「試験時にあればよかったな」という機能を盛り込んでスマホアプリでリリースしました。

長文を書くならPCで、という方も多いと思いますがあえてスマートフォンで書きやすい機能を用意することで、スキマ時間に執筆と添削可能にしています。リリースしたアプリの機能を紹介していきます。

チューニングしたAIが24時間いつでもすぐに論文添削してくれる

ITストラテジスト試験の論述試験(午後Ⅱ)は、論理構成を組み立て、書くべき項目を漏らさなければ合格する試験です。問ア〜ウまで3問に分かれていて、それぞれ書くべき内容が提示されています。

例えば、2025年の問1では、以下のような設問アがあります。

  • 設問ア あなたが携わった基幹システムの刷新方針の策定の背景にある、事業概要と事業特性,基幹システムの概要と課題を、400字以上800字以内で述べよ。(ITストラテジスト試験 令和7年春 午後2 問1より)

つまり、設問アでは「事業概要」と「事業特性」,「基幹システムの概要」と「基幹システムの課題」を記述する必要があります。これらを論理性を保ちつつ、適切に記述することで評価が高くなります。

また、別の設問では「刷新した方針を具体的に書くこと」や、「経営上の有効性」という「ITストラテジスト」としての具体性や経営目線も合わせて記述することが求められます。

このように設問の要求の網羅性、論理性、具体性、経営視点などの観点でAIが解答を添削して、評価と改善するべきポイントを教えてくれます。AIの添削観点は問題ごとに合格実績のある私がチューニングしました。

つまりは24時間いつでも添削してくれる赤ペン先生として動作してくれます。

回答を分割してスキマ時間に書ける設計に

ITストラテジストの回答論文は問ごとにセクションを分割して記述します。例えば、先ほどの設問ア「あなたが携わった基幹システムの刷新方針の策定の背景にある、事業概要と事業特性,基幹システムの概要と課題を、400字以上800字以内で述べよ」なら、

  • 「1-1.事業概要と事業特性」
  • 「1-2.基幹システムの概要と課題」

などと分割して記述します。このセクション自体は、あらかじめ分割して用意しています。構成を固定することで、セクションごとに添削ができるので短い単位で何度も改善ループを回せます。

こちらの画像のように、Good/Moreで判断して、より良い記述にするための改善点を共有してくれます。

自分の経験を棚卸して、使いまわせる論文パーツに

論文パーツ引用画面

ITストラテジストの論文試験は、事前に自分の経験を棚卸しておくことが重要です。例えば、過去に基幹システムの再構築プロジェクトに携わったなら、「対象企業の概要」、「対象企業の事業特性」、「基幹システムの概要」などを棚卸しておいて、論文を執筆する際にそのワードを使うという下準備が必要です。

この経験の棚卸しを「経験プロジェクト」として登録しておく機能を追加しています。自身の携わったプロジェクトを登録して、それに対して「企業概要」、「事業特性」、「システムの概要」、「課題」などを「論文パーツ」としてあらかじめ登録できます。

経験プロジェクト登録画面

事前登録しておくことで、論文執筆時に「論文パーツ」から引用して記述を進められます。スマホでスキマ時間での記述に適した機能を追加しています。

過去問を収録して、印刷不要で見られるように

過去問の収録

午後Ⅱ論文の過去問をスマホアプリに登録しています。私が学習したときは過去問PDFを印刷して、それをみながら原稿を打ち込んで…としていたのが億劫だったので、過去問一覧をアプリ上で見られるようにしました。(IPAの引用元は明記しています)

これによって、スマホで完結するようになりました。

まとめ

繰り返しになりますが、ITストラテジストの論述試験(午後Ⅱ)は、論理構成を組み立て、書くべき項目を漏らさなければ合格する試験です。ただし、添削して改善ループを回すハードルがこれまで高かったのが実態です。今回、AI搭載のアプリをリリースすることで忙しい方にもスキマ時間で執筆をし、添削できる機会を提供しました。最初の5回のAI添削は無料で使えます。

また、2026年度のITストラテジスト試験はCBT方式で、コンピュータで執筆できることも相性が良いはずです。また開発中に情報処理技術者試験は来年度から再編される予定が発表されました。これは想定外でしたが、「ITストラテジスト」としての呼称はまだまだ残るでしょうから、受ける意義はあると思います。ITストラテジスト試験を受けられる最後の機会に受験生の役に立てればと思います。

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