SaaSベンチャーで働くエンタープライズ部長のブログ

SaaSベンチャーでエンジニア→プロダクトマネージャー→エンタープライズ部長として働いています。

よくする業務をGPTに依頼するアプリを立ち上げて自分だけのAIアシスタントを動かす

GPTが非常に便利で、よくする業務はGPTにしてもらったら生産性が上がるのでは?と考えて、やってみました。

※注意: web画面のchatGPTは学習に利用されます。openAIのGPTのAPI経由は利用されないとのことですが、所属企業のセキュリティポリシーに従って利用してください。

よく使う業務をメニューにまとめる

作り方は簡単。openAIのtutorialページに載っているアプリを git clone して持ってきていじるだけです。 例えば、プロダクトマネージャーの業務として、仕様書を見ながらプレスリリースの作成であったり、コードから仕様ドキュメント生成をしたりします。それらのプロンプトをまとめておきます。

各メニューにはGPTに依頼するプロンプトを貯めています。仕様書からプレスリリースを作成するメニューでは以下プロンプトを用意しています。

「あなたは、プロの広報ライターです。次に示す仕様書からプレスリリースを生成してください。ターゲットを意識して、重要なキーワードは取り残さないでください。」

この中に、仕様書を入れてみます。仮の仕様書として、新しい水撒きホース製品の仕様書を作って入れてみます。 (水撒きホースの元ネタはこちら)

できましたね。


タイトル:ユーザーは、長いホースでも軽量な素材なので持ち運びやすい

本文: 2023年4月1日、新しいホースが発売されました。この製品は、庭の隅々まで水を撒くことを可能にするために開発されました。従来のホースより20m長いホースを搭載しています。長いホースを持ち運ぶのが楽になります。また、軽量な素材を使用しているので、蛇口から遠くまで持ち運びが可能です。ホースには、従来より強い水圧を選択できる機能と、通水・止水を切り替えられる機能もついています。これらの新しい機能を使用することで、庭の隅々まで水を撒くことが可能になります。新しいホースは、広い庭を持つ戸建てに住む人をターゲットに開発されました。この製品を使用することで、庭の隅々まで水を撒くことが可能になります。


タイトルと本文は少し修正が必要ですが、それらしいものが出てきました。ドラフトとしてはかなり使えるとおもいます。校正を自分でやれば概ねプレスリリースは完成すると思います。

GPTはデータソースがあるものに柔軟な加工が得意

GPTに何を依頼すればいいのか?が思いつかないこともあると思います。GPTはデータソースが決まっているものについて、柔軟な加工が得意です。

プロダクトマネージャーの業務を翻ってみて、データソースが同じでも、社内でのやり取りで文脈によってアウトプットを変えています。新機能リリース時、データソースは仕様書ですが、既存ユーザー向けのお知らせ、セールス向けの説明、プレスリリースなど文脈によって変えます。

これはGPTで置き換えやすい業務です。仕様書をデータソースに入れて、既存ユーザー向けのお知らせ、セールス向けの説明、プレスリリースなどのアウトプット形式を指示すると文脈に合わせて加工してくれます。これによって業務負荷を削減し、Single Source of Truth(信頼する唯一の情報源)に対しての更新に集中しやすくなるのではないか、と考えています。

おわりに

おそらくなかなかな時代の変わり目にいます。AIを使いこなす人が生産性が高くなる、と言われていましたが、かなり確からしい状態になってきていると思います。業務改善の概念なども大きく変わると思います。過去この様なことを書きましたが、健全に焦って引き出しを増やしておくべきかなと。

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